私のヒーリングとの出会いは、長い間病気を患っていた父に付き合って静岡の気功教室に参加した時です。まだ19歳の時でした。先生が近くを通った時、強風のような風を感じ、
体の内側からピーンと何かしらの力が加わり、私の体を動かしたのです。
気功の‘気’の字も知らなかった私は、とにかくびっくりしたのを覚えています。
そしてその後家に帰ってからも継続し、しばらく‘ホネホネロック’のように体全体が動くのを止められませんでした。骨がゴキゴキ音を立て私の曲がった背中をただすかのようでした。意識的にしているわけではなく、むしろ自然の動きに逆らわないようにする時に突然動き出すことを頻繁に楽しんでいました。
普通ではない私の体の動きに母がびっくりして病院に電話しようとしたほどでした。
でも、それがすごく気持ちがいいのです。確かに使っていない筋肉を伸ばされる時は痛みを感じる時もありましたが、按摩をしてもらっているようにとにかくイタ気持ちが良かったのを覚えています。それ以来、両手を上に向けて全身の力を抜き、真っ赤な太陽を思い浮かべリラックスすると、いつもその力が来るということがわかり、時間があるときにいつもするようになりました。
それにしても。。。
「いったいこの力はなんだろう???どこから来るのだろう???」と当然疑問がわき、それからいろいろな気候教室に参加したりしてきました。
気功を習いたいというよりは、「私を動かすこの力は何なのか?」を知りたかったのです。
それ以来、私の気功模索の道は始まりました。
○○気功というワークショップがあれば参加し、とにかくいろいろな種類の気功教室に行きました。
その間に父のくも膜下出血という悲しい出来事もあり、半年間目が覚めない父に自己流で気功を送っていた時もありました。それまでは人に気を送ってみようと思ったことはなかったですが、それをきっかけに送れるかもしれないと思った時でした。
ただ、チャクラとかつぼとか、メディテーションとか何の知識もなかったのに、今考えてみるとめちゃくちゃな送り方だったと思います。
その後父は目が覚め、歩けるようにもなりましたが、やはり病気には勝てずに亡くなりました。そして、母ががんになり、その時にはまだ自己流でしたが、たまに送るようになっていました。人の体に手をおくとなぜか勝手に手が動くのをはっきると感じるようになっていました。なんとか人に送れるようになりたい、と本気で思うようになったのもその頃だと思います。しかしこれという気功教室に出会えずに、それならばプロで活躍している気功師を探して母に送ってもらおうと試したときもありました。
その後、主人の会社の転勤でイギリスに一家で来ることになりました。
がんの母を病院に残して。他の兄弟がもちろん看てくれてはいたけど、ものすごく心配でした。
慣れないイギリス生活、しかもバーミンガムという地方。言葉も違う。
でも私の「この力はどこから来るのか、何なのか?体系だって学びたい」という気持ちは継続していました。できるだけ早く学んで母に送れるようになりたい。という気持ちだけでした。しかし結局私たちがイギリスに移ってからすぐ、母はホスピスに入り、数か月後には天に召されました。
その間もずっと気功(ヒーリング)を学ぶところはないかと探していました。
そしてやっと出会ったのがAssociation of Spiritualists and Healersというヒーリングセンターでした。
ホームページだけの情報を片手に、ナビもないのに車で適当に行ったのを覚えています。
とにかくどんなところなのかを早く見てみたかったからです。
初めて行ったときは夏休みでしまっていましたが、その9月からSpiritual Healingというコースがあるのを知り、すぐに申し込みました。
日本では○○式気功というそれぞれの気功法を教えるところはあっても、まだ標準化したものはないと思いますが、イギリスではヒーリングは資格として確立しており、内容が標準化されています。
Spiritualist’s National Union(http://www.snu.org.uk/)やHealing Trustをはじめとしてしっかりしたネットワークがあり、テキストもテストも同じで、トレーニング期間、テストケースの件数なども細かく定められています。
初めに行ったときは、1日のコースで、ものすごく緊張してずっと気が休まりませんでした。
朝10時から4時までずっとそこで過ごすと思うと、楽しみなはずなのに、正直憂鬱でしたが、先生のPatがこんな私を受け入れてくれ、なんとか1日を過ごすことが出来たのを覚えています。
このように何とか体系的に気功(ヒーリング)学ぶ機会に恵まれ、そこが私のスピリチュアルパスが始まりました。
今までと大きく違うのは、ヒーリングエネルギーはスピリチュアリティと大きく関係していうことです。
そして、体のエネルギーポイントであるチャクラ、人間の周りにある磁器領域(マグネティックフィールド)がどのように人間の気の流れに関係があるのかを理解することができました。
また、ヒーリングエネルギーをコントロールする方法も学びました。
もう以前のようにボーっとしていると突然ヒーリングエネルギーがやってきて、椅子から落ちるということは無くなりました。(笑)
そこでスピリチュアルヒーリング、レイキヒーリングを学び、そのほかにも時々今度はミディアム(スピリチュアルメッセージを受け取る人)の訓練にも参加するようになり、
それから6年経った今でもまだまだ学ぶことは尽きません。
「ヒーリングで病気は治る」とは私は言わないし、そのようにも教わりませんでした。
ただ、ヒーリングを病院に取り入れているところもあり、Doctor Healer Network(http://www.doctorhealer.org) 病院と協力して病気を緩和するというスタンスをとっています。
でもヒーリングエネルギーは決して弱いものではありません。
今までヒーリングトレーニングでクライアントになった時に、おなか、ひじがつってしまったことがあります。
かなりパワフルだと思います。
少なくとも言えることはヒーリングエネルギーは人間の体に良い影響があること、ストレスを軽減できることだと思います。
特にホスピスなどではヒーリングを取り入れていることが多いし、普通の病院でも取り入れているところもあります。でもまだまだ一般的ではありません。
これからケースを増やして研究している段階だと思います。
長くなりましたが、
今の目標はもちろんもっと自分のスピリチュアリティを磨くこと、そしてまだヒーリングを知らない人にそのすばらしさを知ってもらい、その人が自分やその家族、友人を癒すことができるように初めの一歩をサポートすることを目標にしています。
スピリチュアルパスはこれから一生続きます。資格をとったら終わりではありません。
そこがスタート地点です。長くやっているから良いということでもありません。
横を見て競争するものでもありません。それぞれの道が違うからです。
ただ、どこをめざしていいのか、どこから始めていいのかわからない方も多いと思うので、そういう方がスタート地点に立てるようにガイドすることができたら幸いです。
あるいはもっと先輩の方もいらっしゃると思います。
お互いの情報、経験を共有して、それぞれのスピリチュアルパスを歩むために良い影響を与え合えたらうれしいです。
Akari